株式会社日高見牧場／代表取締役 佐藤 寿男

　宮城県の北東部に位置するここ登米市一帯は北上川沿いに開けた豊穣の地。「日高見」とはこの北上川の古い呼び名で、昔から自然の恵み豊かな、全国有数の良質米生産地域として知られております。また、歴史的に畜産が盛んな土地柄でもあり、県内はもとより全国的にも屈指の肉用牛生産地として、その名を馳せております。

　当社は、昭和62年に肉用牛の肥育関連事業を法人化いたしました。以来、何よりも「安全・安心」をモットーに、高い品質と良食味性を誇る肉牛の生産一筋に歩んでまいりました。主な生産種は黒毛和種×乳用種の交配種、そして黒毛和種で、宮城県登米市と岩手県一関市藤沢町の二カ所の牛舎で肥育しております。また、一部自家で繁殖も手がけており、平成26年には「和牛繁殖センター」を整備致しました。

　当社では「美味しくて、信頼のおける高品質な肉牛を生産する」という一念を守り続けることにより、おかげさまで地元はもちろん関西、関東方面から、安定かつ高水準な引き合いを頂戴しております。

　さて、肉牛は、皆さまの口に入る「食品」。「肉牛を飼育すること」とは、すなわち「食品をつくること」にほかならず、牛舎はある意味、食品工場でもあるわけです。そう認識することにより当社では、早い段階から徹底した効率化と、ドライでクリーンな空間づくりを実現させました。この好環境が牛にストレスを与えず、快適にのびのびと育つことで「上位等級発生率」も高く、当牧場の二大ブランドである〝みちのく 日高見牛〟そして〝黒毛和牛「日高見」〟は、本県の優良ブランドとして多くの方々からご支持を頂戴しております。美味しいだけでなく、現代の食生活にマッチする新しい価値を持った肉牛生産により、日々、みなさまの食卓に彩りを添えてまいりたいと思っておりますので、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。